黒を纏い夜を愛するくせにいつも光を求めている。
心が洗われ、安心が生まれるまで清らかな光に包まれて貴方と居たい。
そこでは責任もなく自由という束縛も無く、ただ、私と、貴方という私の存在理由があるだけ。
愛を口にせずとも、温かい眼差しを交わしていたら心まで溢れるほど満たされていく。
いま貴方は何処に居ますか。
私たちは今会うべきではない。私がもっと、より崇高に近づけた其の時、私の目につくところに居て。
必ず私が貴方を迎えに行くから。
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黒いシーツに身を預けて私は永遠に黙っていたい。
性欲にまみれた汚い手や低俗な生温い気持ちを湛えた目は一番遠くへ離れてくれ
私を守ると言って内側から攻撃する人間――
眠るときは一人で良い
私の過去を知り軽蔑を湛えた目――
私は一人眠り、起きてもただ永遠に黙っていたい。
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いくら尽くそうと心を砕こうと一向に良くならぬ現状、まるで母子二人きりで寒中を歩いているような孤独感、薄く辺りに漂う諦め。
足にまとわりつく愚者共は足枷となり、心は他人の冷たい言動に締め付けられる。
倦怠感が胸に渦巻いて、しかしそれでも、という最後の抵抗も虚しくヒビの進む希望。
微々たることに観感を覚える幸福感が遠く懐かしい。あれら温かさはまるで夢のように過ぎ去った。否、最初から無かったのかも知れない。
今は総てくだらないのだ。
窓から見える曇り空は、もしかしたら何処へ行っても同じなのかもしれない。
あれら温かさは俗的な快楽から生まれた多幸感に過ぎないのだろうか。
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心臓が深く硬く脈を打つ。一人手に動くそれはまた私と離れてしまった。
まるで他人の不快な鼓動のようだ。
このまま深く深く眠り、薔薇の園に解放されたい。
心中に溜まった侮辱や不愉快や不可解から来る悲しみや憤怒の涙を総て出しきったら、私は一番輝く薔薇の傍に己の心臓を埋め、軽くなる我が身に初めて翼があるのを知るだろう。
ああ、そして仄かに感じていた崇高と最高美に出会えたら
何故私の心はこんなにも様々な悲哀と落胆をよく吸い寄せるのか。
重く、しかし落ち着かぬそれ――鳩尾深くにナイフを射し込めば永遠に止められるだろうか。
誰かが惜しみない愛を持って私を搾るように抱擁してくれたなら止まってくれるのか。
誰の接吻でも満たされぬ
誰の微笑みでも事足らぬ
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貴女の唇から漏れることば
致死量の愛
心臓が萎縮する口付けがあと何回出来るのか
ばかだと貴女が笑って私のあたまを撫でる
でも本当に思った
約束なんて脆い
貴女も知ってるでしょう
視線が交わって
指先が重なって
瞼が降りて
緊張に震えて貴女を待つのが好きだった
ひとりの不安が貴女との幸せを増幅させる
貴女は寂しいとか
あの子がいやとか思うのかしら
貴女の冷えた両目を夢にみた
綺麗な両目が私を突き放していた
どうしていいかわからなくて泣いた
その日がもうじきやってくるとわかっていた
拒んだら貴女離れていくでしょう
あの子を妬んだ私にがっかりするかしら
私の全部じゃ足りないかしら
どれくらい足りないのかしら
思い出の中の貴女とならずっと上手くいくかしら
でもなんだか物足りないでしょう
眠っているだけで貴女に愛されるお姫様になりたかった
あの子みたいに発育が良かったらもっとさわってくれたの
あの子みたいに快活だったらもっと一緒に居てくれたの
眠っているだけで貴女に愛されるお姫様になりたかった
眠っているだけで貴女に愛されるお姫様になりたかった
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同じことの繰り返し
こわいのは古傷がいたむから
吐き気も目眩もよろこび
現実こそ憂鬱の根源
離れられるならそれで良い
美しいものだけを共有出来れば良いのに
上手に出来ないと叩かれるのは決まりごとですか
波にのまれていつのまにか遠ざかってしまった
どうして右手が痺れたの
神様が毒を刺した
私の右手に毒をさした
人に埋もれていつのまにか遠ざかってしまった
どうして足が動かない
貴女の目がこわい
両足が動かない
同じことの繰り返し
こわいのは古傷がいたむから
美しいものだけを共有出来れば良いのに
上手に出来ないと叩かれるのは決まりごとですか
決まりごとですか
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真実なんてものは最初から無いんです
数多の嘘から僅かな真実を選り取ることの出来る者だけがただ幸福になれるのでしょ?
だから良いんです
擬似的な関係で勘違いして甘美な空気に陶酔していれば。
もう二度と信用なんて信頼なんてしなければ
本当の私を見せなければ
誰も本当の私を侮辱することも傷つけることも出来ません
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嘘なのはわかってます
あなたの嘘は下手です
あなたの嘘は甘くありません
あなたの嘘は崩壊を誘います
あなたの愛は不安定です
あなたの愛はあなたの安定のためにあります
あなたの愛はあなたのためにあります
あなたの囁く言葉はあなたに囁かれた言葉です
あなたが紡ぐ愛の告白はあなたが憧れている響きに乗せた淡白で形骸化したコピーでしかないのではありませんか?
薬で深く眠りたい
手の届く距離に置くには、死は暗く深すぎる。
だから抱き締めてともに深く落ちれるならば、安寧が私の心臓を優しく撫で、一人でも眠らせてくれるに違いない。
明日など来るな
私には無価値な明日など来るな
大切なものは私の手を離れてすべて和楽のうちに生き私を忘れてくれ
私にこれ以上この世に留まる理由を増やさせないでくれ!
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自己愛の殻を破り
エゴイズムの波を越え
自己陶酔の沼を避け
偽善のヴェールを脱ぎ捨て
最愛の者に対する献身の喜びに生きることが愛することであり、私が忠実にそれを再現しているならば、私の胸中で矛盾し暴れるこれは何だ。
愛は欲ではないのか。
欲は善に成りうるのか。
体が重い。
精神に休みなどない。
止めたことさえわからぬように息を引き取れたなら。
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きっと君が言っていたのは本当だよ
もうどうでもいい
寂しさを埋めたかったんだろう
理由なんて何でも良い
朝なんて二度と来るな
未来も要らない
苦しまないなら死んでも良い
疎ましいことばかりだ
疎ましいと思われているだろう
私も嘔吐するほどつめられれば良いのだ
信用なんてした方の敗けなんです。そうでしょう?
一途なんてお話の中だけです。みんな動物です。性行為と安心感のために異性を探しているの?
人間であることに疲れた
死なせてくれ
疎ましいことから解放されたい
もう良い
全部
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